北広島九条の会 6月例会開催

6月4日(日)午後2時から団地住民センターにおいて、32名の市民の皆さまの参加で、第65回例会を開催しました。

恵庭事件判決から半世紀、元恵庭事件被告で北広島市輪厚在住の野崎健美(のざきたけよし)さんが、80歳を超えた年齢を感じさせない迫力あるお話をされました。

演題は「恵庭判決50年 恵庭の真実の闘いを知り、活用して、これからの闘いに備えよう」でした。

 

「なぜ自衛隊と正面から闘うことができたか」、そして「自衛隊の違憲判決は下されなかったとはいえなぜ完全に勝利することができたか」。それは「憲法12条を武器にしたからです」と野崎さんは語ります。

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」という憲法12条の条文を何度も読んでその意味を頭の中に叩き込み、勇気をもって不当な自衛隊との闘いに臨んでいきました。

加害者は自衛隊、それにくみする検察庁は正に国家権力の中枢機関、相手にとっては不足はない。自衛隊には告訴したことを後悔させ、検察庁には起訴したことを後悔させてやろうと決意したのでした。

 

恵庭の闘いのもう一つの核は「原点からの発想の大切さ」です」と野崎さんは語ります。自衛隊法3条にある「自衛隊は~公共の秩序の維持に当たるものとする」との任務規定を読めば、自衛隊は明らかに憲法違反です。

自衛隊の存在を認めようとする国民の多くが災害派遣を理由にしていますが、自衛隊自身が国民の生命財産を守ることは自衛隊の任務ではないと言明しているのです(栗栖第10代統合幕僚会議議長の発言参照)

しかし、自衛隊員という個人と自衛隊という組織は分けて考えることが大切だと野崎さんは語ります。隊員たちの中には、野崎さんの呼びかけを聞いて恵庭の農家になった方や、深い同情を示してくれた群長もいたそうです。

 

野崎さんは恵庭事件の闘いの経験・教訓を踏まえ、安倍政権に打ち勝つための野党と市民の運動・共闘について提案しました。

とりわけ「安倍政権は日本にとって最大の脅威であることを広く国民に知らせることの大切さ」と「野党共闘を強化することの重要性」を訴えました。


<参考>恵庭事件とは(ウィキペデイアなどより引用)

恵庭町(現恵庭市)で陸上自衛隊島松演習場の近くで酪農を営んでいた野崎兄弟が、実弾射撃演習により乳牛の流産や乳量減少を招いているとして抗議していたが、無視されたため、1962年12月に演習場の通信回線を切断した。

これに対し、検察は通信回線は自衛隊法第121条の「その他の防衛の用に供する物」に該当するとしてその損害で起訴した。

一方、被告人の弁護側は、自衛隊は憲法9条に違反しており、自衛隊法第121条は違憲であり無効であると主張した。

1967年3月の札幌地方裁判所判決は自衛隊の合憲性については判断しなかったものの「通信線は防衛供用物にあたらず」とし、兄弟を無罪とした。札幌地検は控訴せず、判決は一審で確定した。

2017年06月11日